セッション外での意見交換が現地の醍醐味

新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行後、初の首都圏支部学術集会となりました。会場参加者が非常に多く、各セッションでは質問が多数出ており、活気のある学術集会でした。また会場参加の醍醐味は何と言っても、セッション以外の時間に先生方と意見交換できることです。たくさんの先生方とお話することができました。

私的なことで言えば、新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた2020年から開始しましたNutritionLaboratoryを見てくださっている方にお会いし、声をかけていただきました。今までオンラインでの勉強会のため、参加してくださる方と直接お話する機会がありませんでしたが、首都圏支部会に参加し直接声をかけてもらい非常に励みになりました。

社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス海老名総合病院 医療技術部栄養科

齊藤 大蔵

発表後の聴講者の反応が現地大会の魅力

私は管理栄養士セッション「管理栄養士が知っておきたい重症患者の栄養サポートと多職種連携」のコーディネートおよび座長と、一般演題「ICUにおける栄養評価を目的とした体成分分析装置の活用と実践報告」の発表をさせていただきました。

管理栄養士セッションは朝一のスケジュールでしたが、会場に入りきらないほど多くの方に足を運んでいただきました。重症患者の栄養サポートへの関心の高さがうかがえました。一般演題はICUで体成分分析装置を活用した発表でしたが、体水分の影響などで結果の解釈が難しく、まとめ方や考察に苦慮しました。

発表後にご質問やご意見を伺い、ご聴講いただいた皆さまの反応を体感できることが現地開催の魅力であると感じました。

東京医科大学病院栄養管理科

福勢麻結子

試行錯誤した体験を聴講者と共有できた

今回、私は管理栄養士セッションの演者として登壇させていただきました。会場に入りきらないほどの聴講者に身の引き締まる思いでした。

早期栄養介入管理に関わる同僚への感謝と「なぜ管理栄養士が集中治療室で栄養管理をするのか」について皆さんと価値の共有をしたいと思い、お話いたしました。チームビルディングや教育についての質問をいただき、聴講された方々と、私が試行錯誤した体験も共有できたと思います。

佐々木淳先生の教育講演でのお言葉、「急性期では退院をゴールと思ってしまうかもしれませんが、在宅にとってはスタートなのです」に大変感銘を受けました。集中治療室から一般床、在宅へと管理栄養士もバトンをつないでいきたいです。

医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院 栄養科

寺田 師

栄養サポートへの情熱を肌で感じた大会

本大会は所属している東京医科大学病院の宮澤靖科長が大会長を務め、当院の栄養管理科スタッフも一体となって取り組んだ大会で、大変思い入れが深い1日でありました。参加者数は600人越えと大変な賑わいをみせており、また会場内で熱いディスカッションが盛んに行われ、職種問わず栄養サポートへの情熱を肌で感じることができました。

私自身も現地での発表は久しぶりでしたが、真剣な表情で聞いてもらえていることが伝わり、緊張よりもうれしさの方が大きかったです。また発表後、他施設の先生方と意見交換を行えたことで自身の発表内容への理解がより深まりました。普段、直接お会いできない先生方と挨拶や雑談など交流ができるのも現地開催ならではの魅力だと思います。

学会でいただいた知識とエネルギーでよりよい栄養サポートにつなげてまいります。

東京医科大学病院栄養管理科

千葉 枝里子

多職種連携での関わり方のヒントを得た

先日開催されたJSPEN首都圏支部学術集会は「多職種連携」がキーワードになっており、先生方の講演や発表を聞き、管理栄養士としてどのように関わるとよいのか、たくさんのヒントをいただきました。

私自身は一般演題で発表させていただきました。テーマは「病棟栄養カンファレンス～スクリーニング項目改定前後での比較～」です。日常業務について振り返り、どのような効果があったのか確認するためにも、自分の業務をまとめることは重要だと改めて感じることができました。最後のセッションにも関わらず会場にはたくさんの参加者がおられ、今回は学生さんからもご質問をいただきました。

参加された皆さんの熱心さがとても伝わり、明日からまたがんばろうとモチベーションが高まった学会でした。

公立昭和病院 栄養科

村田 里佳