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NME REPORT ~栄養経営士活動報告
栄養経営士・齊藤大蔵さんの研究会
“Nutriton Laboratory”が絶賛活動中!
2019年12月、「栄養士による栄養士のための実験場」として開設されたNutrition Laboratory(以下Nlab)。栄養関連のツールや情報発信のプラットフォームとしてスタートし、現在ではオンラインセミナーの開催や動画の配信まで幅広い活動を行っています。
Nlabの開設者である栄養経営士の齊藤大蔵さん(社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス海老名総合病院医療技術部栄養科主任)にお話を伺いました。
始まりは統計に関するツールの共有から
栄養経営士の齊藤大蔵さん |
Nutrition Laboratoryのホームページ |
2018年9月に、日本栄養経営実践協会関東支部で統計学をテーマにした研究会で講師を務めたとき、研究会の後で「資料が欲しい」という声を多くいただきました。ほかのセミナーや勉強会でも、統計で使用するExcelのフォーマットなど、実際に使用できるツールへのニーズが多かったこともあり、それらのデータを置いておける場所として2019年の12月にホームページを開設したのがNlabのはじまりです。
その後、当院栄養科内の勉強会用に動画をアップして、時間のあるときに職員が見られるようにしました。これはクローズドなものですが、映像を作成してサイトにアップして共有する、という体制ができて、今後はコンテンツの充実をという頃に新型コロナウイルスの感染が広がりました。
さまざまな勉強会が中止になり当院でも学ぶ場所の確保が問題となるなかで、すでに映像を通じて学ぶ環境はつくっていましたから、その延長でZoomの勉強も兼ねてオンラインで勉強会をやってみようか、という話が出てきました。どうせやるなら関心のある方々にも呼びかけてみよう、と案内してみたら何人かが集まってきてくれて、オンラインでの勉強会がスタートしました。現在では毎週土曜の20時から、Zoomでの勉強会を開催していて、多いときは50名を超える方に参加していただいています。
学びにはアウトプットできる環境が不可欠
これまでのセミナーはNlabのYoutubeチャンネルにアップしており、いつでも動画が見られるようになっています。「アーカイブをきちんと残していく」というのは実際の集合研修の形ではなかなか難しいので、それが可能になったのはオンラインのメリットだと思います。アーカイブがあれば初めて参加する方でもこれまでの内容を学ぶことができるので、より参加しやすい環境にもなっているのではないでしょうか。
毎回取り上げるテーマもさまざまです。もともとは自分が学んできた内容、疾患に特化したテーマでやっていこうと思っていました。しかし、参加される方の声を聞いていると、基本の知識・技術、特にフィジカルアセスメントについて学びたいという要望が多く、急性期だけでなく介護施設も含めたさまざまな場面で活用できるような幅広い内容を取り上げていくことになりました。今後もマネジメントやテクノロジー、経済的な話まで、ジャンルの枠に捉われない活動を行っていく予定です。
自分の得意分野以外も取り上げることによって改めて学びなおすことも多く、自分自身の知識や技術の幅が広がったと感じています。アウトプットする場があると緊張感もあってより真剣に学びますし、質問を受けることで新たな気づきも得られます。
コロナ禍でオンラインセミナーは非常に増えていますが、セミナーを受講してインプットするだけでなく、ぜひ自分自身でアウトプットできる場をつくっていただきたいと思っています。Zoomでの勉強会であれば開催のハードルが低く、アウトプットを行うための環境がつくりやすいということもメリットの一つです。ぜひ多くの栄養経営士の方に全国で勉強会を立ち上げていただき、積極的に学んでいただきたいと思っています。