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法人賛助会員紹介 Vol.12:一丸ファルコス株式会社| 2024年9月

天然資源にこだわり、研究開発型企業として
独自の原料を世界中に販売
美と健康、QOLの向上に貢献する

一丸ファルコス株式会社は化粧品や健康食品の原料を研究・製造しメーカーに販売することを主な事業としている。これまでに開発した原料は1000品目を超え、全国の大学で共同研究を行って数多くの論文を発表し海外からも視察が訪れるほどの高い技術力と研究成果を誇っている。同社の取り組みや商品、栄養経営士への期待について経営企画室の安藤亮裕さんにお話をうかがった。

天然資源から化粧品・健康食品の原料をつくり
世界40か国で事業を展開するグローバル企業

一丸ファルコスは、創業から百余年、法人設立からは約60 年を迎える会社です。岐阜県の田んぼの真ん中に工場と本社があり、東京、大阪、上海にも拠点を構えています。事業の基本がBtoB(法人間取引)であるため、一般消費者の方には当社の名前はあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、化粧品等に『〇〇エキス配合』と書かれるような「天然の機能性成分」と呼ばれる原料をつくっています。世界中のいろいろな生薬やハーブ等が持つ機能性成分について基礎研究から自社で行っており、独自の方法でその成分を抽出し、化粧品や健康食品の原料として世界中に販売しています。

一丸ファルコス本社および工場の写真
工場が同じ敷地内にある一丸ファルコス本社

たとえば、最近のダメージケアシャンプーには黒い色のシャンプーが増えていますが、それには当社の「ヘマチン」を主成分とする、毛髪を補修する真っ黒な原料が使われています。他にも、皮膚や軟骨などにも含まれる成分で、保水や弾力維持などの役割を担うことで美容や膝関節をケアする「プロテオグリカン」が使われるなど、一般消費者の方々には、さまざまな形で当社の原料を使用した商品をご利用いただいています。また、国内はもとより、欧州、米国、アジアなど世界40か国の企業と取引があり、世界中の商品に当社の原料が使用されています。

新規事業として医療食品の分野に進出し
おいしいEPA補給食品『フルファイン』を発売

化粧の分野では、最近は高齢者向けの化粧療法(メイクセラピー)や美容整形の浸透もあり、美容と医療の境目というのがあいまいになりつつあります。また、健康食品分野でも健康と病気の境目があいまいになってきており、未病という言葉も出てきています。こうした状況を踏まえ、当社では新規事業として医療食品を手掛けることになりました。

最初の商品として、今年10月にスティックゼリー『フルファイン』を発売しています。これは1包装にEPA 1000 mgと亜鉛7 . 5 mgを配合した補助食品です。

EPA1000mgと亜鉛7.5mgを含むEPA補給食品『フルファイン』
アルミパウチの袋にスティック状に固まったゼリーが入っている

EPAには炎症を抑える力があり、がんの予防や治療、腎疾患の進行抑制、免疫の賦活化、血圧と血管内皮機能の改善といったさまざまな効能が期待できます。「日本人の食事摂取基準」等、いろいろなガイドラインでEPA/DHAといったn-3系脂肪酸は1日2000 mgの摂取が推奨されていますが、毎日となると難しいのが実情です。それが、このゼリーなら1日2包食べるだけで簡単に摂ることができます。

また、EPA 入りの食品というと、どうしても魚由来の独特の匂いや油の感じが苦手で食べられないという話があります。『フルファイン』ではそれを極限まで抑え、フルーツミックス風味の甘くてさわやかな味に仕上げました。

学会や展示会等でサンプルをお配りしたときには、ほとんどの方から「おいしい、こんなに食べやすいなんて信じられない」といった声をいただきました。この味であれば、毎日続けていただけると確信しております。

また『フルファイン』にはアーティチョークの葉から抽出した原料も入っており、そこに含まれるシナロピクリンという化学物質が、体内の炎症反応を誘導するNF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー)の活動を抑制することがわかっています。そのため、CRP値の高い方、つまりがん患者さんや慢性腎疾患(CKD)の患者さんに、まずご利用いただくことを考えております。

なお、『フルファイン』に含まれるEPAがもたらす効果について、日本栄養経営実践協会の宮澤靖代表理事と吉田貞夫副代表理事にご寄稿いただいております。ご興味があれば、ぜひ資料請求していただければと思います。

トータルコストで判断して
患者さんにとって本当に良いものを使って欲しい

メーカーとしてものづくりには一切の妥協をしないため、良いものをつくるにはどうしてもコストが高くなってしまいます。しかし、「良いものだから高いです」というと、経営が厳しいとか保険適用の問題とか、いろいろな制限があるから高いと勧められないと言われることが多々あります。

現場の皆さまは大変厳しい状況だとは思いますが、それでもやはり、良いものは良いものとして使っていただきたいと思います。良いものを使うことで、患者さんのQOLが上がったり、トータルの医療費削減につながったりと、商品価格以上の価値につなげることができるからです。メーカーとして「本当に良いものとは何か」を考えて商品づくりや情報発信をしてまいりますので、ぜひ栄養経営士の皆さまにもその考えにご賛同いただいて、ご活用いただければと思います。また、今後の商品展開について、ご協力をお願いすることもあるかもしれません。その際には、ぜひ現場にいらっしゃる皆さまの貴重なご意見をいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

一丸ファルコス株式会社 経営企画室の安藤亮裕さん
お話をうかがった経営企画室の安藤亮裕さん