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2023年10月~2024年9月「栄養経営士」資格認定試験 32人が合格
累計合格者数は1,077人に | 2024年9月
全国に広がる「栄養経営士」の輪
仲間の力で日本の栄養を変えていこう
一般社団法人日本栄養経営実践協会(代表理事:宮澤靖)による「栄養経営士」資格認定試験は2021年3月からIBT(Internet Based Test)方式を採用、前回の報告(2023年10月号掲載)から1年が経過した。そこで、この間の受験者数と合格者数、およびこれまでの累計受験者数、合者数等の結果詳細について報告する。
【結果概要】
受験申込者数55人のうち44人が受験し(受験率80.0%)、32人が合格。合格率は72.7 % と、前回の70.9%から2ポイント近く上昇したものの、第1回~第11回会場開催とIBTをあわせた累計平均74.9%から2ポイント以上下回る結果となった。
累計受験申込者数は1,591人、累計受験者数は1,438人、累計合格者数は1,077人となった。
【年代別構成】
受験者数・合格者数ともに「30歳以上39歳以下」がもっとも多く、次に「40歳以上49歳以下」、「29歳以下」と続いた。
年代別に見た合格率では「40歳以上49歳以下」が平均より9ポイントも高い81.8%(11人中9人合格)を叩き出し、続いて「29歳以下」が77.8%(9人中7人合格)、「30歳以上39歳以下」が73.3%(15人中11人合格)と軒並み平均を上回った。「50歳以上59歳以下」でも71.4%(7人中5人合格)と70%以上であったが、「60歳以上」の合格率が0%(2人中0人合格)と残念な結果となってしまった。自身のキャリアを活かし後進に伝えるためにも、ぜひチャレンジを続けていただきたい。
【所属別構成】
「病医院」は受験者数全体に対する割合では約半分の54.5% だが、合格者数全体に対する割合は68.8%と大きく伸ばし、その合格率は91.7%(24人中22人合格)まで上がっている。これは、診療報酬改定やタスクシフト・タスクシェアにより病院栄養部門の業務見直しが求められている中で、「栄養経営」という視点での部門運営に対する期待の高さを表しているのではないだろうか。
逆に「介護福祉施設等」は受験者数全体への割合が36.4%、合格者数に対する割合が18.8%と、大きく落ち込むこととなった。合格率も37.5%と平均の1/2近くまで落ちてしまい、かなりの苦戦を強いられている。これからの受験者の巻き返しを期待したい。
患者治療ではチーム医療が基本となりつつあり、管理栄養士も情報発信力や調整力、コミュニケーションスキル等を高めていかなくてはならない。ぜひ一人でも多くの管理栄養士が「栄養経営」の本質を学び、その能力を現場で遺憾なく発揮して活躍してくれることを願っている。