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栄養経営士座談会| 2024年8月

仲間との絆を深めながら学び
新たな気づきを得た「宮澤塾」(1)

2024年4月から全6回で開催された「宮澤塾」。少人数制で管理栄養士のマネジメントに特化した内容が学べるとあって、参加者の約半分は栄養経営士であった。今回は「宮澤塾」に参加した寺田師さん、宮坂光さん、篠原明香さん、加藤恵理さんの4名の栄養経営士に、参加した感想を座談会形式で語っていただいた。


オンラインでの座談会に参加した4名の写真

まずはそれぞれ自己紹介からお願いします。

寺田 埼玉県にある上尾中央病院という急性期病院に勤務しており、役職は係長です。臨床業務の教育を行いつつ、ICUとNSTの専任管理栄養士をやっています。

加藤 神奈川県にある誠知(せいち)クリニックと秦野南口クリニックに勤務しており、主に糖尿病や人工透析の患者の栄養管理などを行っています。よろしくお願いします。

宮坂 杉並区役所(東京)の保健福祉部の高齢者在宅支援課に勤めており、主に高齢者の介護予防に携わっています。入職して2年目です。以前は特養で管理栄養士をしていました。区役所では会計年度職員(非常勤職員)として籍をおき、通常よりも勤務日数が少ないため、その時間を使って大学院に通っています。

篠原 神奈川県にある精神科の病院で、職場長をしております。よろしくお願いします。

精神科の病院に勤める篠原明香さん
精神科の病院に勤める篠原明香さん

宮澤塾に参加した理由、目的を教えてください。

篠原 私は職場長をやっていますが、管理栄養士の業務と職場長の業務は違うんですよね。ずっと臨床業務をやっていて、マネジメントや部門運営といった経営的なことを全然学んでいなかったので、そういうところが学べると期待して参加しました。

宮坂 宮澤先生のセミナーや講座には何度か参加していますが、宮澤塾は少数制で、新しい角度・視点でお話を聞けるんじゃないかと思ったのが大きな参加理由のひとつです。
また、管理職など人をまとめる立場での管理栄養士としての視点のお話を聞きたくて参加しました。

寺田 僕も以前から宮澤先生のセミナーに出席したり、本を読んだりしていました。管理栄養士として役職にとらわれずマネジメントしようと実践していたんですが、いざ役職がついてどうやって栄養科を運営すべきかを考えたときに、宮澤先生はどう考えるのかな?というのが気になったんです。
あと、この塾に参加する人たちはいつもどんな風に考えて働いているのかを知りたくて参加しました。

加藤 私の場合は、人として成長したかったことと、「『わかる』から『できる』」ができるようになりたかったこと、今後の方向性を見つけたいと思ったことが理由です。
また、クリニック勤務なので他職種の人と関わることが多く、求められることと自分たちが管理栄養士として提供していることが本当に合っているのか、患者さんのためにできることは何かを考えたいというのもあり、皆さんと一緒に多くのことを学べたらなと思って申し込みました。

クリニック勤務の加藤恵理さん
クリニック勤務の加藤恵理さん

皆さん全6回すべてに参加されていますが、印象に残っている内容はありますか。

寺田 事前に渡された課題で、架空と言いつつ、すごく現実味のある病院の体制と地域の状況から、自分の病院のこれからを考えるといった内容の課題が出ました。それに対する皆さんの話を聞くのがとてもおもしろかったし、自分の課題を考えるのもすごくおもしろかったなっていうので印象に残ってますね。

宮坂 宮澤先生が出されるテーマがリアルだし、自分の頭でしっかり考えて、自分ごととして置き換えられるような課題が事前に出されるので、良い意味で逃れられない感じでした。自分できちんと考えて参加するということができて良かったなと思います。

寺田 課題、妙にリアルでしたよね。

宮坂 そうですね。同じ課題をみなさんそれぞれの立場で考えて発表されて、一人ひとりは違う立場だけどすごくリアルに共有できたなと感じました。

宮澤塾長の講義のようす
毎回、最初は宮澤塾長の講義が行われる

宮澤塾参加者の勤務先はさまざまでしたが、普段交流がない方々の話は、ご自身の経験や視点とは違いましたか。

寺田 全然違いますね。本当に知らないことばかりだと感じました。
後悔しているのは、質問力がなくて皆さんの発表に全然質問できなかったなっていうことです。

宮坂 同じ管理栄養士という職種ながらみなさん全然違うんですが、それでいてすごく共感もできました。さまざまな課題を自分のことのように考えた時間だったと思います。

加藤 今までの自分の世界がとても狭くて、全然見えてなかったんだなと感じました。
参加されている方のいろいろな視点から物事を見ていくと、自分には足りてないところがすごく多かったんだと改めてわかりました。また、こうすればもっと良くなるんだと気づきを得る機会も多かったです。

篠原 私は職場長の視点で物事を見るようにしていることが多いのですが、たまたま私の班は職場長などの役職を持つ方が集まった班でした。お互いに共感できるところがたくさんあって、グループディスカッションのときは時間が足りなくらいでした。

事前課題やグループワークについて不安や戸惑いはありましたか?

篠原 ありました。じつは、初回は事前課題をあまり真面目にやっていませんでした。

寺田 僕は試されてると思って、めちゃくちゃ考えました。

加藤 最初の課題のとき、初めて聞く言葉が多くて、とにかく調べました。これはどういう意味なんだろう、なんだこれは、という感じでした。

寺田 確かにビジネス用語が多かったですよね。

グループワークでの意見を発表する宮澤塾の参加者
グループワークでの意見を発表する参加者

宮澤塾のスタイルで良かった点を教えていただけますか?

篠原 横のつながりができたのがすごく良かったです。最初に全員と名詞交換をしているので、いつでも連絡を取ろうと思えば取れるんですよね。

寺田 現地で栄養経営士の仲間と会うのは結構久々でした。以前はあった会場セミナーや実践型の講義が途切れていたけれど、久々にいろんな人と会えて、名刺交換もできました。沢山話ができて、すごく良かったです。

⇒後編に続く