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第8回「全国栄養経営士のつどい」東京大会を振り返る

新たな仲間との出会いと交流を力に、チャレンジの年にしよう

仲間の悩みや工夫を知り相互理解・情報共有が深まった大会に

宮澤靖代表理事

東京医科大学病院 管理栄養科 科長/日本栄養経営実践協会 代表理事

宮澤 靖

今年の「つどい」は、対面での会場開催ならではの臨場感があったのではないかと思います。社会的な行動制限がなくなり、参加者の皆さんの顔が見える大会となり、会場での交流を通じ新たな出会いもありました。対面式の良いところがとても感じられた大会だったと思います

今回の「栄養経営士による実践報告」では、急性期病院、給食受託会社、地域医療・介護を担う医療法人、老健とそれぞれ違う所属先の4名の方に発表いただきました。バックボーンが違うと悩みも変わりますが、共通していえるのは、対象者に対して、みなさんそれぞれの立場で工夫、努力をしているということです。普段、自分の所属とは違うところの悩みは他人事として聞いてしまいがちですが、今回の発表では具体的にその内容を聞くことができ、相互理解や情報共有の面で、とても有益だったのではないでしょうか。

災害派遣や被災経験をもとに吉田貞夫副代表理事と甲村亮二北陸支部理事にお話いただいた令和6年能登半島地震のお話も、大変興味深いものでした。

震災では自院での対応の他に、行政へのアプローチも考えなくてはなりません。非常時の連絡先や情報共有において、現場でリーダーシップがとれるような窓口があると良いですし、それを栄養経営士が担うことができれば、とてもすばらしいことだと思います。

コロナ禍の経験を活かし栄養経営を考えよう

私たちは、3年間のコロナ禍という厳しい時代を経験しました。これからは、その経験を栄養経営にどう活かしていくかを考えなければなりません。

栄養経営士として、医療・福祉施設で患者さん・利用者さんをどうサポートし、施設経営の発展にどう貢献するのか、そういったチャレンジの年になると思います。そのチャレンジを、ぜひ次回の「つどい」で発表してください。


第8回「全国栄養経営士のつどい」東京大会に参加して

吉田貞夫副代表理事

ちゅうざん病院 副院長/沖縄大学 客員教授/金城大学 客員教授/日本栄養経営実践協会 副代表理事

吉田貞夫

今年も「全国栄養経営士のつどい」に参加させていただきました。

厚生労働省医政局地域医療計画課室長補佐の須永将広先生のご講演では、超高齢社会を乗り切るためのわが国の医療戦略について、今後の指針となる、詳細で示唆に富むご教示をいただきました。

当会理事の山下茂子先生、真壁昇先生の司会による「栄養経営士による実践報告」では、全国で、さまざまな領域で活躍される4人の栄養経営士のみなさんのご発表を聴かせていただきました。病院、医療・介護施設、給食業者など、携わる業務はそれぞれ異なりますが、部門運営の効率化や、患者さん・利用者の方々によりよいサービスを提供するために奔走される様子が伝わりました。とくに、能登半島地震の被災者を受け入れ、看取りも含む全人的なケアを担当された、医療法人社団KaNaDeの荒川和世先生のご発表には、心を打たれました。

私も、能登半島地震の被災地支援の経験をお話させていただきましたが、その後、被災地に近く、地震発生当日からさまざまな対応をされた富山大学附属病院栄養部副部長・栄養管理室長の甲村亮二先生より、災害対策についてのご講演をいただき、さらに、対談で、災害時の対応の実際について、詳しいお話を伺うことができました。

今回のつどいでは、医療経営士の岩切病院事務長、佐藤林太郎先生をお迎えした座談会も開催されました。宮澤靖代表理事の司会で、佐藤先生はじめ、海老名総合病院の齊藤大蔵先生、協会理事の田中智美先生から、今後の病院経営に必須の在宅医療への対応などについてもお話を伺い、知識を深めることができました。

業務改善の努力は次回「つどい」で発表を!

今年もたくさんの栄養経営士の先生方が登壇され、多くを学ばれ、日々工夫、努力を重ねられていることを実感することができました。こうしたモティベーションを維持するのは、本当に大変なことだと思います。

今回ご登壇されなかった栄養経営士のみなさんも、さまざまな思いを抱えながら、業務改善に務めていらっしゃることと思います。ぜひ来年は、「栄養経営士のつどい」で、その思い、その努力をご発表いただきたいと思います。

来年もみなさんとお会いできるのを楽しみにいたしております。


第8回「全国栄養経営士のつどい」プログラム