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2022年10月~2023年9月「栄養経営士」資格認定試験 39人が合格
累計合格者数は1,045人に! | 2023年10月
病棟での管理栄養士の活躍に向け
経営感覚を持ち部門の業務改革に臨もう
一般社団法人日本栄養経営実践協会(代表理事:宮澤靖)による「栄養経営士」資格認定試験は2021年3月からIBT(Internet Based Test)方式に変わり、前回の報告(2022年11月号掲載)から1年が経過した。そこで、この間の受験者数と合格者数、およびこれまでの累計受験者数、合格者数等の結果詳細について報告する。
【結果概要】
受験申込者数62人のうち55人が受験し(受験率88.7%)、39人が合格。合格率は70.9% と、前回の73.9%から3ポイント低下、第1回~第11回会場開催とIBTをあわせた累計平均74.9%からも4ポイント下回る結果となった。
累計受験申込者数は1536人、累計受験者数は1,395人、累計合格者数は1,045人となった。
【年代別構成】
受験者数・合格者数ともに「30歳以上39歳以下」がもっとも多く、次に「29 歳以下」、そのあとは、受験者数は「50歳以上~19歳以下」、合格者数は「40歳以上49歳以下」と続いた。
年代別に見た合格率は「30歳以上39歳以下」が77.3%(22人中17人合格)ともっとも高かった。続く「40歳以上49歳以下」が75.0%(8人中6人合格)と平均を回ったが、「50歳以上59歳以下」では55.6%(9人中5人合格)と大きく落ち込んだ。50代といえば、管理職が多い年代である。ぜひチャレンジを続け、栄養経営士として栄養部門のマネジメントに手腕を発揮していただきたい。
【所属別構成】
受験者数最多の「病医院」は受験者数全体に対する割合が60.0%、合格者数全体に対する割合が59.0%で微減となった。次点である「介護福祉施設等」は受験者数全体への割合が27.3%、合格者数に対する割合が28.2 % で、微増となった。
所属別の合格率で見ると「病医院」が69.7% (33人中23人合格)とほぼ平均なのに対し、「介護福祉施設等」は73.3%(15人中11人合格)という伸びを示した。「介護福祉施設等」の受験者の健闘を称えるとともに、今後の「病医院」の受験者の発奮に期待したい。
令和4年度診療報酬改定で特定機能病院に対する「入院栄養管理体制加算」が新設されたが、現状では算定できている病院の方が少なく、次回改定で一般病院まで広がるかは未知数である。しかし、患者の治癒成績を上げるには管理栄養士が病棟に常駐し、より積極的に治療に関わっていく必要があるだろう。
一人でも多くの栄養経営士が生まれ、経営センスを磨き、病棟常駐のための業務改革・スタッフ育成などに力を発揮することを願っている。