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オンラインセミナー「病棟配置に向けた部門運営と教育体制構築のポイント」開催に向けて | 2023年8・9月
管理栄養士が病棟で活躍するために
必要な教育と業務管理を学ぼう!
~西岡心大先生からのメッセージ~
日本栄養経営実践協会では、病院管理栄養士の病棟常駐に向けたオンラインセミナーを開催している。第2回は講師に協会理事でもある長崎リハビリテーション病院教育研修部副部長・栄養管理室室長の西岡心大先生を迎え「病棟配置に向けた部門運営と教育体制構築のポイント」と題して、10月19日(木)に開催。西岡先生が自身の経験をもとに、効果的な管理栄養士の病棟配置を実現させるためのポイントを解説する予定だ。セミナーに向け、西岡先生よりコメントをいただいた。
管理栄養士に必要な卒後教育の体制をどのようにつくるか
管理栄養士は、養成校で医療の専門職として必要な科目のみを学ぶわけではなく、あらゆる分野に通用する管理栄養士としての基礎を学びます。
一方、他の医療職は医療の専門職としてのカリキュラムに沿った教育を受け、実習期間も長く設けられています。それを考えると、管理栄養士は卒後、就職してから医療職として付加的な教育を受けることが重要だと考えます。その意味では、入職後1年くらいはトレーニング期間が必要だと思いますし、管理栄養士にはそういう期間が必要であると経営層に伝えることも重要だと思います。
1年のトレーニング期間を取ることが難しい病院や施設の場合、例えば1、2週間の教育プログラムを作るだけでも変わってくるはずです。また、教育内容にばらつきが出ないよう、業務を標準化し、マニュアル化するというステップも大事です。
セミナーでは、実際に私たちが行ってきた栄養部門の業務管理の考え方や、スタッフのトレーニング方法を紹介しながら、そのあたりを解説していきたいと思います。
必要なスキルは何かを考え教育を組み立てる
参加者の皆さんとは、病棟で栄養管理を行うための要素、スキルセット、マインドセットをセミナーのなかで共有しておきたいと思います。
例えば、教育担当者が「ちょっと勉強すれば、病棟で栄養管理ができるだろう」と思って教育してしまうと、新人職員は仕事の目標値が低くなってしまいます。それでは質は上がらず、アウトカムも出せません。病棟にいる意味は「結果を出すこと」。そのためには「高い質」が必要です。
そして、質を出すためには、どんなスキルがあれば栄養管理の質があがっていくのかを理解することも必要です。これは病棟機能や診療科ごとに変わるので、それを認識することも大切です。
こうした考えを元に、教育を組み立てることの大事さを理解して欲しいと思います。
自分たちの手で選び、決断する時代
今回のセミナーは、どちらかというと教育する立場にある中堅から部門長クラスの方に向けた内容になります。もちろん、将来を見据えて新人の方に勉強していただいてもかまいません。
近年の病院管理栄養士は色々な面で期待され、役割が拡大しています。しかし、期待される役割をどのように果たすかは誰かが教えてくれるわけではありません。
自分たちは何に集中し、それをどのように実行していくのか。それを各々の職場で選ばなくてはなりません。正解は一つではなく、やってみなければ正解はわかりません。ただ、方向性を決断しなければならない時代になっているのは確かです。
自分たちの未来について、一緒に考えていきましょう。