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新会員サービス「オンラインサロン」 大好評開催中! | 2023年6月
権限移譲は丸投げではない
上司が出るタイミングを心得よう
本本協会の栄養経営士・栄養経営サポーターのみが無料で参加できる「オンラインサロン」。第26回は6月26日(月)18:30より行われました。協会からは宮澤靖代表理事、田中智美理事、真壁昇理事、山下茂子理事が出席し、参加者からの質問に対しみんなで意見を出し合いました。
結果責任を取るのは上司
そのことをちゃんと伝えてる?
この日、4問目の質問として挙がったのは、「部下への仕事の委譲について」で、「上司が部下である自分に新システムについて、医局会や師長会での説明などを任せてくる。自分としては主任に担当して欲しいのだが…みなさんのところではどうですか」というものでした。
最初に回答した田中理事は「主任には何か考えがあるのかもしれないが…」と断りを入れつつ「現場の業務権限はある程度部下に下ろしているが、大きなプロジェクトで部署としての方向性を話す必要がある場合は自分が出て行って話す」と説明。それは「栄養部としての仕事の責任は自分にあり、外部に向けて『部下に任せた仕事の責任は自分が取る』というメッセージでもある」とし、責任者としての自身の考えを語りました。
山下理事は「何かあったときに責任を取るのは自分だから、医局会や管理会には栄養部門のトップである自分が出ていた。ただし、会議の前に部下には『こういう会議があって、こういう話をしようと思う』と伝えていた。上司がグラついて困るのは部下。トップに選任されたからには、自分の考えをスタッフに話さないとダメ」と責任者の考えを部門内で共有する重要性を説きました。また「次に任せる人がいれば一緒に参加してもらい、自分が参加する姿を見せた」と話し、部下に仕事を委譲する際の方法も伝えました。
宮澤代表理事は「上司は細かいオペレーションがわからないから説明させたのかもしれないが、一緒に出なければダメ。権限移譲=丸投げではない。結果責任を負うためには、上司も一緒にいないと」と他の理事たちと同意見であることを伝えました。また「そういう席に部署のトップがいかないと、他部署から『ちょっとね』と思われても仕方ない」と院内における部署の立ち位置としての問題点も指摘しました。そして「キャリアが長いから上司になるのではなく能力があるから辞令をもらう、もらう方はその覚悟を持つ、それが必要」と上に立つ者の心構えについて語り、次回からは同席してもらえるように主任にお願いしてみて、と質問者に伝えました。
部下や後輩へどのように権限移譲するかは難しい問題だと思いますが、うまくいかなかった場合一番不利益を被るのは患者さんです。それだけはどうか忘れないで欲しいと思います。
「オンラインサロン」は今後も月に1回のペースで実施する予定です。全国の栄養経営士や理事の先生方と直接交流できる、会員ならではの貴重な機会ですので、ぜひ奮ってご参加ください。
6月26日(月)のオンラインサロンの話題
・病棟常駐について、令和6年度の診療報酬改定ではどうなる?備えておくべきことは?
・入院時食事療養費の値上げはある?
・部下の教育で悩んでます。自立自動できる管理栄養士を育てるにはどうすればいい?
・部下への仕事の委譲、みんなはどうしてる?
・選択食を導入したいけど嚥下食の患者が多く難しくて…どうやって導入してる?
・選択食でITを導入された施設の方、上にどうプレゼンした?