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新会員サービス「オンラインサロン」 大好評開催中! | 2023年5月
食物アレルギーの自己申告は本人からよく話を聞き
主治医とも連携を
本協会の栄養経営士・栄養経営サポーターのみが無料で参加できる「オンラインサロン」。第24回は4月24日(月)18:30より行われました。協会からは宮澤靖代表理事、吉田貞夫理事、真壁昇理事、山下茂子理事、西岡心大理事、田中智美理事が出席し、参加者からの質問に対しみんなで意見を出し合いました。
OASやアトピーの増加も感じられるなか
丁寧な対応を
GW直前のサロンは、途中で退出される理事の先生が複数名いて少しあわただしくも、いつもの和気あいあいとした雰囲気ではじまりました。
この日2つめの質問として紹介されたのが、自称食物アレルギーへの対応について。「これを食べるとじんましんが出るような気がする」というあいまいな申告に対してどこまで対応しますかという問いに、真壁理事は「自称でもすべてアレルギーとして対応している。アナフィラキシーを重点に考え、数が多くなると皮膚科や主治医と相談する。最近は果物を食べると違和感があるOAS(Oral Allergy Syndrome)が多く、果物制限の患者が増えている。割合としては大体、300食強で十数人くらい」と自院の状況を伝えました。
田中理事は「基本的に、アレルギーですと言われたらアレルギー対応。そうなると365日提供している選択メニューからは外れるのだが、『食べられないものは自分で残すから選択メニューにして』と言われると、アレルギーじゃなくて嗜好だったんだなと思う。本当のアレルギーなら、患者本人が『絶対出さないで』と言ってくる。あと、牡蠣などもともとリスクのある食品は使わないが、例えばオイスターソースなどの調味料も確認して、それもダメならアレルギーとして対応する」と語り、判断基準の一部を説明しました。
山下理事も自己申告には全部対応していると言い「一番多い人でアレルギーが36種あった。その人用に1年分の献立をつくり、いつ入院しても良いようにしていた」と対応策を語りました。
宮澤代表理事は「OASや子どものアトピーが増えている印象がある。アレルギーは本人から話を聞き、担当医とコミュニケーションをとりながら対応している。当院では調理担当の1名が専属で作業し、20~30人分のアレルギー献立を作成している」と自院の対応を語りました。また「場所柄、外国人も多いので宗教上の食事制限がある人もいる。イスラム教のハラールなど大変だが、最近は対応可能になった」とアレルギー以外の食事制限についても対応状況を紹介しました。
治療効果を高めるためにも、患者さんにはできるだけ多くの食材をおいしく食べてもらいたいですよね。何か工夫をされている病院・施設があればぜひ事務局までお知らせください!
「オンラインサロン」は今後も月に1回のペースで実施する予定です。全国の栄養経営士や理事の先生方と直接交流できる、会員ならではの貴重な機会ですので、ぜひ奮ってご参加ください。
4月24日(月)のオンラインサロンの話題
・職場で個人目標を決めなくてはならず、悩んでます。部下へのいいアドバイスはありますか?
・「これを食べるとじんましんが出る気がする」という自称アレルギーにはどう対応してる?
・入院栄養管理体制加算の拡大はいつですか?
・慢性期病院のアウトプット指標、抗生剤や輸液量の他に経営陣にアピールできるものは?
・経腸栄養で、食事療養費として算定できるものとできないものがあると聞いたのだが…